コラム

営業電話はどうやって断るべき?断り方や悪質業者の見分け方を解説

前触れなくかかってくる営業電話。

生命保険にウォーターサーバー、ソーラーパネルに不動産投資などなど……。

電話中は行動が制限されてしまいますし、何度も対応していると時間も奪われます。

度重なる営業電話に辟易した、という経験がある方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんな困った営業電話の上手な断り方と、悪質業者を見分けるポイントについて解説します。

営業電話の上手な断り方

営業電話の上手な断り方の鉄則は「はっきりと、でも丁寧に」です。

営業電話が不要である旨を、はっきりと伝えること。

同時に、相手を不快にさせないよう言葉遣いに気を配ること。

そのために重要となるのが以下の3ポイントです。

  • まずは用件を確認する
  • あいまいな断り方をしない
  • 相手を不快にさせる断り方は避ける

まずは用件を確認する

ほとんどの人が、興味のない営業電話を煙たがるもの。

営業マンもそのことを承知していますので、なるべくセールス色を抑え、営業電話であることを悟られないような言い回しをしてきます。

電話を切られてしまわないよう、一方的に話をまくし立ててくる営業マンもいます。

すると、無駄に通話時間が長引いてしまったり、はっきりと断りにくくなったりします。

そうならないように、電話がかかってきたらまず用件を確認しましょう。

「恐れ入りますが、どのようなご用件でしょうか?」

こう尋ねれば、相手はセールス目的の電話であることを話さざるを得なくなり、断りやすさがグッと高まります。

あいまいな断り方をしない

相手の申し出を断る、という行為は、たとえ営業電話であっても腰が引けるもの。

そのため、

「今は忙しいので……」

「今日は相談できる人間が不在なので……」

のように、遠回しな言い方で断ってしまう人も多いことでしょう。

しかし、こうした断り方は双方にとって損でしかありません。

当然、なんとかセールスに繋げたい営業マンは「でしたら、お忙しくないタイミングで改めて」となります。

その結果、あなたは興味のない営業電話を何度も受ける羽目になってしまいます。

無駄に時間を浪費してしまわないよう、あいまいな断り方をせず、明確に「営業電話は不要である」ということを伝えましょう。

相手を不快にさせる断り方は避ける

とはいえ、強い語調で「お電話は結構です!」と断ってしまうのも考えものです。

営業電話は不要である旨を明確に伝えつつ、相手を不快にさせないように断るためには「ビジネス枕詞」が便利です。

「クッション言葉」とも呼ばれるビジネス枕詞には、言葉が持つ棘を和らげ、コミュニケーションを円滑にする力があります。

営業電話を断る際に役立つビジネス枕詞としては、

  • 恐れ入りますが、
  • 残念ながら、
  • 恐縮ですが、
  • せっかくのお申し出ですが、

などが挙げられます。

断り文句の前にこれらのビジネス枕詞を付け加えるだけで、言葉の印象を柔らかくすることができますよ。

かしこまったビジネスの現場で使うわけではありませんので、もう少し簡単に「すみませんが、」と前置きして切り出すだけでも十分でしょう。

こんな営業電話には注意!悪質業者の見分け方

営業電話をかけてくる会社は、ほとんどの場合、良識のある一般企業です。

しかし、中には「相手を騙して暴利をむさぼろう」という悪質業者が潜んでいることも……。

万が一、かかってきた営業電話に以下の兆候が見られたらご注意!

もしかすると、悪質業者があなたを狙っているかもしれません。

  • なかなか電話を切らせてくれない
  • 利点や旨味のある話しかしない
  • 断っても何度も電話をかけてくる

なかなか電話を切らせてくれない

悪質業者は、なんとしてでもセールスに繋げたいため、なかなか電話を切らせてくれません。

こちらが断ったり、迷惑がったりしているにも関わらず、強引に話を続けて電話を切らせてくれない場合は、悪質業者であると考えられます。

前の段落で、営業電話の断り方は「はっきりと、でも丁寧に」であり、相手を不快にさせない断り方が大事であることをお伝えしました。

しかし、なかなか電話を切らせてくれない悪質業者が相手であれば、多少強引にでも電話を切ってしまって構わないでしょう。

利点や旨味のある話しかしない

どれほど優れた商品やサービスであっても、メリットがある一方で、必ずデメリットも持ち合わせているものです。

にも関わらず、利点や旨味ばかりをまくし立てて、

「絶対に儲かります!」

「今買っておかないと確実に損しますよ!」

のように、購入や契約を迫ってくる場合は要注意。

大げさな言葉の裏に、底意地の悪い悪質業者の顔が隠れているかもしれません。

利点や旨味の話ばかりすることに加え、

  • 「絶対に」「確実に」といった言葉を多用する
  • 「今買わないと損」のように、即時の購入や契約を迫ってくる
  • 「他の人に買われる前に」のように、消費者を焦らせる

といった言動が見られる場合にも注意が必要です。

断っても何度も電話をかけてくる

相手が良識のある一般企業の場合、営業電話が不要である旨をはっきり伝えると、以降は営業電話をかけてきません。

相手が迷惑がっていることを承知していますし、自分たちの時間も無駄にしてしまいかねないためです。

しかし、悪質業者の場合はそうもいきません。

何度もしつこく営業電話をかけてき、さまざまな甘い言葉で消費者を惑わせようとします。

「申し訳ありませんが、以降のお電話は不要です」

「残念ですが、そういった商品の購入は考えていません」

のように、明確に断ったにも関わらず何度も営業電話がかかってくる場合、悪質業者である可能性が高いでしょう。

まとめ

時には有益な情報を提供してくれることもある営業電話。

しかし、興味がない営業電話にも逐一対応していては、時間も気力も奪われてしまいます。

あなたの時間をあなた自身が最大限有効に活用するために、不要な営業電話は「はっきりと、でも丁寧に」断るようにしましょう。

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