コラム
準富裕層ってどんな生活をしているの?準富裕層になるためのポイント
目を疑うような豪邸での暮らし、輝かしく陳列されたブランド品の数々……
仕事に追われる日々の中で、テレビで見るセレブの生活に憧れたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなセレブの駆け出しともいうべき「準富裕層」にフォーカス。
準富裕層がどんな生活を送っているのか、準富裕層になるにはどうすればいいのかなどをご紹介しています。
いつかセレブの仲間入りを果たしたい!という方は、ぜひ最後までご覧ください。
準富裕層とは
「準富裕層」とは、株式会社野村総合研究所によって分類された5段階のマーケット分類のひとつです。
5つの分類の中ではちょうど中間地点にあたり、保有している純金融資産(※)が「5,000万円~1億円」の層を指します。
※:世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた額
マーケットの分類 | 保有している純金融資産 |
超富裕層 | 5億円~ |
富裕層 | 1億円~5億円 |
準富裕層 | 5,000万円~1億円 |
アッパーマス層 | 3,000万円~5,000万円 |
マス層 | ~3,000万円 |
2020年末に発表された最新版のデータ(2019年の推計)によると、準富裕層の世帯数は341.8万世帯。
世帯全体に占める割合はわずか6.3%で、5段階の中間地点とはいえまだまだマイノリティであり、大半の世帯は「マス層(純金融保有資産額:~3,000万円)」に属しています。
マーケットの分類 | 保有資産規模 | 世帯数 | 世帯数の割合 |
超富裕層 | 97兆円 | 8.7万世帯 | 0.2% |
富裕層 | 236兆円 | 124.0万世帯 | 2.3% |
準富裕層 | 255兆円 | 341.8万世帯 | 6.3% |
アッパーマス層 | 310兆円 | 712.1万世帯 | 13.2% |
マス層 | 656兆円 | 4,215.7万世帯 | 78.0% |
※2019年の推計
準富裕層の人はこんな生活を送っている
純金融保有資産額がごく一般的な「マス層」。
そのマス層から一歩抜きん出ることに成功した「アッパーマス層」。
さらにその次にあたる「準富裕層」は、アッパーマス層よりも収入面が安定し、資産家としての一歩を踏み出した層であるといえます。
そんな準富裕層は、いったいどんな生活を送っているのでしょうか。
準富裕層の多くは「インカムリッチ・プロフェッショナル」
準富裕層は「インカムリッチ・プロフェッショナル」と呼ばれる高度な専門職業家であることが多いと言われています。
インカムリッチ・プロフェッショナルとは、
- 外資系企業の経営幹部
- 中小規模企業経営者
- 弁護士
- 公認会計士
- 金融機関やIT、経営コンサルティング分野のエキスパート
- キャリア10年以上の医師や歯科医師
- 公務員夫婦
などの職業を指し、その専門性の高さゆえに総じて高収入という傾向があります。
準富裕層より上の「富裕層」「超富裕層」は企業経営者や資産家、企業の創業者などが多いのに対し、準富裕層には給与所得者も多く含まれているという特徴があります。
いきなり「経営者や資産家になる」というのは極めて困難ですが、準富裕層であれば「給与所得者でも頑張れば目指せるのでは……」と希望が持てますよね。
高額な退職金で準富裕層に仲間入りするケースも
公務員のように退職金が高額な職に夫婦揃って従事している場合、夫婦二人分の退職金だけで4,000~5,000万円ほどの金額を受け取るケースもあります。
準富裕層の純金融保有資産額は「5,000万円~1億円」のため、高額な退職金を受け取ったことによって(一時的に)準富裕層への仲間入りを果たすことも考えられます。
激務によるストレスで浪費してしまう人も……
前述したとおり、準富裕層にはインカムリッチ・プロフェッショナルが多いのですが、これらの職は高収入である一方で仕事が激務な傾向にあり、長時間労働を強いられがちです。
そのため、報酬が高額になるにつれてストレスによる消耗が進み、ブランド品の購入や海外旅行といった浪費活動で発散する人も珍しくありません。
場合によっては、オーバーワークによる燃え尽き症候群に陥る人も……。
準富裕層は、マス層やアッパーマス層に比べて金銭的な余裕はあるものの、時間や精神の面でストレスに晒されることが多い層であるとも言えます。
憧れの準富裕層になるためのポイント
誰もが憧れるセレブな生活。
その入り口に立つ「準富裕層」になるためには、何をすればいいのでしょうか。
重要となるポイントは以下の3つです。
- 心身の健康の維持に努める
- 自然に貯蓄できる仕組みを整える
- 副業による高収入を目指す
心身の健康の維持に努める
意外に思われるかもしれませんが、まず意識したいのが「心身の健康維持」です。
とりわけ準富裕層は激務に追われがちなため、心身のケアが欠かせないのです。
いくら手元にお金があったとしても、希望する形でそれを活用できなければ意味がありません。
激務に耐えて準富裕層に仲間入りしたにも関わらず、体調を崩し、高額な医療費が必要になっては元も子もありませんよね。
何事も、まず資本となるのは心身の健康です。
オーバーワークで疲弊してしまわないよう、軽い運動や健康的な食事、定期的な休息を心がけるようにしましょう。
自然に貯蓄できる仕組みを整える
一定の収入はあるのになかなか貯蓄できない、という方には「先取り貯金」がおすすめです。
毎月決まった額を先に給料から差し引いておいて貯金に回す、先取り貯金。
「使った額の残りを貯金に回す」という方法では毎月の貯金額にバラつきが出てしまったり、貯金ができない月が出てくる恐れもありますが、先に貯金額を確保する先取り貯金では確実に一定額を貯蓄することができます。
自動積立定期預金や社内預金制度を活用する、あるいはつみたてNISAやiDeCoを利用して投資するなどさまざまな方法がありますので、ご自身に合った方法を選んでくださいね。
副業による高収入を目指す
今の職では準富裕層を狙えるほどの高収入は期待できない。
かといって、極めて専門性の高いインカムリッチ・プロフェッショナルに転職するだなんて、とても現実的とは思えない……。
そうした方には、副業の活用をおすすめします。
本業だけでは満足する収入を得られない方でも、副業を組み合わせることで理想に近づける可能性は大いにあります。
企業によっては「副業NG」とされている場合もありますが、不動産投資は副業と見なされないケースも多いもの。
不動産投資は日常的な業務の負担が少なく、本業に支障が出づらいため、副業NGでも不動産投資であれば認めている企業が多いのです。
「ウチは副業NGだから……」と諦めている方は、ぜひ一度、不動産投資であれば問題ないかをお勤め先に確認してみてはいかがでしょうか。