コラム
不動産投資信託=REIT(リート)とは?3分で分かる不動産投資信託
数万円~という少額で始められ、不動産の管理・運用なども外部機関にすべて任せられる不動産投資信託=「REIT(リート)」。
気軽かつ手軽に始められることから、不動産投資初心者が「最初の不動産投資」として選ぶことも多い不動産投資商品なんです。
この記事では、そんなREITについて、
- REITの基本的な仕組み
- REITのメリット
- REITのデメリット
を分かりやすく解説しています。
メリット・デメリットは、それぞれ「現物不動産投資と比べてどうか」「一般的な投資信託と比べてどうか」という観点でまとめています。
REITに興味をお持ちの方はもちろん、現物不動産投資や一般的な投資信託とREITの違いを知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
不動産投資信託「REIT」とは
「REIT」とは「Real Estate Investment Trust(=不動産投資信託)」の頭文字を取ったもので、アメリカ発祥の仕組みです。
一般的な投資信託が株式や債券などを投資対象とするのに対し、REITの投資対象は不動産となります。
中でも、日本国内の不動産を投資対象としたREITのことを「J-REIT(ジェイリート)」と呼び、2001年9月には国内初となるJ-REITの市場が開設されました。
不動産投資信託「REIT」の仕組み
REITでは、複数の投資家から集めた資金で不動産(マンションやオフィスビルなど)を購入し、運用によって得た利益を投資家に分配します。
資金集めや不動産の所有は「不動産投資法人」が担いますが、不動産の購入や運用、売却といった作業は外部の運用会社などに委託されます。
これは、不動産投資法人自らが不動産運用することは法律で禁じられているためです。
いずれにせよ、投資家自身が不動産を運用する必要はなく、
- 投資証券を購入し、不動産投資法人に投資する
- 利益に応じて分配金を受け取る
というシンプルな役割のみが求められます。
不動産投資信託「REIT」のメリット
REITは、現物不動産投資と比べると、
- 数万円~の少額からでも取引可能
- 市場を通じて取引できるため売却が容易
- 個人では手出しできないような不動産にも投資できる
- 不動産管理の手間がかからない
というメリットがあります。
少額からでも始めることができ、不動産管理の手間がかからないという点が受け入れられ、不動産投資初心者にも大変人気のある不動産投資商品です。
また、株式や債券を投資対象とする他の投資信託と比べると、
- 原則、収益のほとんどが投資家に分配されるため、高い利回りが期待できる
- 投資対象が不動産のため、長期に渡って安定的な分配金が期待できる
- 投資対象が不動産のため、インフレに強い
- インカムゲインに加え、キャピタルゲインも狙うことができる
というメリットもあります。
不動産投資信託「REIT」のデメリット
一方で、REITには以下のデメリットもあります。
まず、現物不動産投資と比べると、
- 不動産投資法人の倒産・上場廃止リスクがある
- 不動産投資ローンが利用できない
- 不動産を個人所有することができない
というデメリットを抱えています。
また、株式や債券を投資対象とする他の投資信託と比べると、
- 空室リスクや災害リスクなど、不動産投資特有のリスクがある
- 経年劣化による不動産価値低下リスクがある
- 配当控除が適用されない
といったデメリットがあります。
加えて、収益の悪化による元本割れや金利上昇による収益悪化のように、投資全般が抱えるデメリットも抱えています。
まとめ
今回の記事では、不動産投資信託=REITについての基本情報と、メリット・デメリットについて解説しました。
少額からでも始められるREIT。
運用などはすべて不動産投資法人や外部機関が行ってくれるので、特別な知識を必要とせず、少ない手間で不動産投資を始めることができます。
「いきなり現物不動産投資を始めるのはちょっとハードルが高い…」
とお感じの方にこそおすすめできる商品です。
ぜひ、不動産投資の第一歩としてREITをご検討ください。