コラム

投資には必ずリスクがつきまとうもの。
とはいえ、誰だって手痛い失敗はしたくありませんよね。
この記事では、不動産投資初心者が陥りがちな失敗と、その対策をご紹介しています。
これから不動産投資を行おうとしている方は、ぜひお役立てください。

不動産投資初心者が陥りがちな失敗4選

不動産投資における失敗の種類はさまざまですが、特に不動産投資初心者が陥りがちな失敗を4つご紹介します。

• 不動産投資の運用目的に合わない物件を買ってしまった
• 不動産会社の言いなりになり、旨味のない物件を買わされてしまった
• 収支のシミュレーションが甘く、予想外の出費が嵩んでしまった
• 繰り上げ返済を急ぎすぎてしまった

不動産投資の運用目的に合わない物件を買ってしまった

不動産投資は、選ぶ投資用物件の種類によって、その運用方針や収益が大きく異なります。
例えば、アパートやマンションの一棟買いは、膨大な初期コストと運用工数がかかるものの、大きな収益が見込めます。
一方、区分マンションを購入して行うワンルーム投資は、手頃な初期コストで始められるものの、短期間で大きなリターンが得られるものではありません。

その点を理解しないまま、地道に老後の資産形成がしたかったのに、手間暇がかかる一棟アパートを買ってしまったり、脱サラして不動産投資一本でやっていきたいのに、なかなか利益が上がりづらい区分マンションを買ってしまったりすると、本来の目的から大きく外れた運用になってしまいます。

不動産会社の言いなりになり、旨味のない物件を買わされてしまった

不動産投資初心者の方によくある失敗の原因が「知識不足」にあります。
知識が少ないと、物件の良し悪しが分かりません。
不動産会社が言っていることが正しいかどうかの判断もつきません。
残念ながら、すべての不動産会社が投資家ファーストの提案をしてくれるとは限りません。
また、もし投資家のためを思った提案をしてくれたとしても、認識のズレや不足があったりすると、目的と乖離した物件やエリアをおすすめされることもあります。
そうした失敗を防ぐためには、まずは投資家自身が十分な知識を身につけること。加えて、信頼のおける不動産会社を選び、タッグを組んで不動産投資に臨むことが必要です。

収支のシミュレーションが甘く、予想外の出費が嵩んでしまった

収支シミュレーションには面倒な計算が必要ですが、今では、数値を入れるだけで簡単に収支シミュレーションを作成してくれるサイトやアプリが公開されています。
ただし、収支シミュレーションが黒字だからといって安心してはいけません。
空室率や家賃収入などはあくまで想定で、実際の運用がそのとおりにいくとは限りません。
加えて、物件の老朽化やリフォームなどで、まとまった出費が求められる場合も多々あります。

繰り上げ返済を急ぎすぎてしまった

月々の返済額とは別にまとまった金額を返済し、返済期間や返済額を縮小することができる「繰り上げ返済」。
確実に総返済額を安く抑えられる良い手段ではありますが、繰り上げ返済を急ぎすぎ、手元に現金がほとんど残らない状態にしてしまうと、急な出費に対応できなくなる恐れがあります。
ローンを早く完済するために繰り上げ返済を頑張ったのに、急遽修繕費が必要となり、その捻出のためにまた別のローンを組んで……なんてことになっては目も当てられません。

不動産投資で失敗しないための対策

それでは、こうした失敗に陥らないためには、どのような対策が有効なのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。

まずは不動産投資の知識をつけることが一番

やはり、何よりも優先すべきことは「不動産投資の知識をつけること」です。
十分な知識があれば、多くの失敗を避けることができます。
無茶な運用をしてしまう恐れもなく、安定した不動産投資を行うことができるでしょう。
知識を得るにはセミナーや書籍を活用することが一番の近道ですが、情報源をひとつに絞ってしまわず、さまざまなセミナーや書籍から多面的に情報を得ることが重要です。

あらゆるリスクを考慮し、綿密なシミュレーションを立てておく

見積もりの甘いシミュレーションは、残念ながら役に立ちません。
大切なのは、「より現実に近い数値」と「あらゆるリスクを組み込むこと」です。
不動産会社が提示している利回りを過信せず、より現実に即した数値を元に収支シミュレーションを作成すること。
さらに、不定期に発生する出費も見込んだ収支シミュレーションを立てておくことで、予想外の出費に慌てることはなくなるでしょう。

突発的な出費に備え、常に一定の資金が手元に残るようにしておく

不動産投資に突然の出費はつきもの。
加えて、修繕費やリフォーム費用など、必要となる出費金額も比較的大きくなりがちです。
そうした出費にも備えられるよう、常にまとまった額の現金を手元に置いておくようにしましょう。
繰り上げ返済も急ぎすぎず、計画的に行うことが重要です。

まとめ

不動産投資における失敗を避けるためには、「知識」を身につけて自衛することが一番です。
それでも、さまざまな不動産投資に携わっていると、どうしても自分の力だけでは乗り越えられない壁にぶつかることが出てくるかもしれません。
そうした時に強い味方となってくれるのが不動産会社です。
投資家の立場を考え、本当にいい提案をしてくれる。
口当たりのいい情報だけでなく、リスクや懸念点もすべて教えてくれる。
そんな信頼できる不動産会社とタッグを組むことで、失敗のない不動産投資を実現しましょう。